【法人向け】履歴事項全部証明書をオンラインで取得するやり方
さまざまな行政サービスがオンライン化されています。
登記事項証明書の中でも使う頻度の高い履歴事項全部証明書。
今までは「履歴事項全部証明書は法務局に行って請求するもの」でした。
オンラインで取得できるやり方をご存じでしょうか?
自宅やオフィスにいながら請求できれば大幅な時短になりますよね。
本コラムでは、履歴事項全部証明書をオンラインで取得するやり方を紹介します。
目次
履歴事項全部証明書とは?
ます、登記事項証明書には全部事項証明と一部事項証明の2種類があります。
全部事項証明
株式や資本金の登記内容を指す「株式・資本区」や役員の登記内容を指す「役員区」等、全ての区分が記載されています。
一部事項証明書
取得時に指定した一部の区分についての情報のみ記載されています。
登記事項証明書の提出が求められた場合は、基本的に全部事項証明書を提出すれば問題ありません。
履歴事項証明書の全部事項証明が「履歴事項全部証明書」です。
交付請求日3年前の年の1月1日から請求日までが記載されています。
役員、取締役会に関する事項や資本金額に変更があった場合、履歴事項全部証明書を見れば内容を確認できます。
履歴事項全部証明書をオンラインで取得するやり方は2種類!
履歴事項全部証明書は法務局で取得できますが、オンラインを使うやり方もあります。
法務局に行く時間がない方は、オンライン請求がおすすめです。
- (1) オンライン:「登記・供託オンラインシステム」を使うやり方
- (2) オンライン:「ラクリア法人証明書請求」を使うやり方
オンライン:「登記・供託オンライン申請システム」で履歴事項全部証明書を取得するやり方
「登記・供託オンライン申請システム」とは、法務省が提供するオンラインサービスです。
- (1) 「情報提供サービス」(法務局のサービス)を利用して閲覧する
- (2) 民間のサービスを利用して閲覧する
「登記情報提供サービス」は、登記所が保有する登記情報をオンラインで閲覧できる有料サービスです。
法人の場合はあらかじめ申し込み手続きを行い、利用登録した上で利用します。
申し込み手続きの際には以下の書類を郵送します。
オンライン:「ラクリア法人証明書請求」で履歴事項全部証明書を取得するやり方
「登記・供託オンライン申請システム」以外のオンラインでの取得方法として「ラクリア法人証明書請求」があります。
「ラクリア法人証明書請求」は、履歴事項全部証明書をパソコンやスマホから簡単に取得できるサービスです。
「ラクリア法人証明書請求」の3つのメリット
- (1) 最短1分で請求が簡潔
- (2) 2~3営業日で手元に届く
- (3) 大幅にコスト削減できる
履歴事項全部証明書をオンラインで取得する2つのやり方を比較してみた!
同じくオンラインで履歴事項全部証明書を取得できる「登記・供託オンライン申請システム」と「ラクリア法人証明書請求」。
この2つの違いを比較してみました!
受取方法
オンライン取得の種類 | 方法 |
---|---|
「登記・供託オンライン申請システム」 | 郵送受取or窓口受取 |
「ラクリア法人証明書請求」 | 郵送受取 |
「かんたん証明書請求」は、郵送受取と窓口受取があります。
法務局が遠い、または行く時間がない人は前者のやり方を選ぶとよいでしょう。
料金
オンライン取得の種類 | 方法 |
---|---|
「登記・供託オンライン申請システム」 | 郵送受取:500円(税込み)
窓口受取:480円(税込み)
|
「ラクリア法人証明書請求」 | 定期取得:初回何通でも無料
2回目以降880円/通(税込み)
1通ごと:初回1通目のみ 550円/通(税込み)
990円/通(税込み)
|
法務局に行って取得する通常のやり方では600円(税込み)の手数料がかかります。
「ラクリア法人証明書請求」の定期取得を利用すると初回何通でも無料なので大変お得です。
履歴事項全部証明書が複数枚必要なときに利用するときに便利ですね。
さらに2回目以降はいつでも11%OFFの880円/通(税込み)なので、「定期的に履歴事項全部証明書を取得したい」という方におすすめです。
ただし、履歴事項全部証明書が必要な頻度が少ない方は、「登記・供託オンライン申請システム」でオンライン請求した方が費用を安く抑えられます。
料金の支払い方
オンライン取得の種類 | 方法 |
---|---|
「登記・供託オンライン申請システム」 | 画面上で金融機関を選択し、普段のネットバンクを使う要領で支払いをします。 |
「ラクリア法人証明書請求」 | クレジットカードで支払います。(銀行振込は不可) |
「登記・供託オンライン申請システム」は、銀行振込なので手間と振込手数料が必要です。
利用可能な時間
オンライン取得の種類 | 方法 |
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「登記・供託オンライン申請システム」 | 平日21時まで |
「ラクリア法人証明書請求」 | 24時間いつでも |
「登記・供託オンライン申請システム」は平日の限られた時間のみしかアクセスできませんが、「ラクリア法人証明書請求」はいつでもオンライン請求が可能です。
「ラクリア法人証明書請求」であれば思い立ったときにすぐ履歴事項全部証明書が請求できて大変便利です。
郵送受取の場合にかかる時間
オンライン取得の種類 | 方法 |
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「登記・供託オンライン申請システム」 | 法務局において納付が確認されてから発行されるので納付のタイミングにより異なります。
証明書の作成は、請求先の法務局で行われるため詳細な処理状況は請求先の法務局で確認します。
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「ラクリア法人証明書請求」 | 2~3営業日 |
「登記・供託オンライン申請システム」のやり方で履歴事項全部証明書を取得する場合、申請翌日に届くこともあるようですが、いつ届くのか分かりません。
一方、「ラクリア法人証明書請求」は受取の期日が決まっています。
「とにかく早くほしい!」という方は「ラクリア法人証明書請求」がおすすめです。
使用できる端末
オンライン取得の種類 | 方法 |
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「登記・供託オンライン申請システム」 | PC |
「ラクリア法人証明書請求」 | PCまたはスマホ |
「ラクリア法人証明書請求」はPCの他にスマホから履歴事項全部証明書を請求できるという手軽さがあります。
また、「登記・供託オンライン申請システム」は申請のやり方も「ラクリア法人証明書請求」と比べるとやや複雑です。
オンラインで履歴事項全部証明書を取得するときは……
オンラインで履歴事項全部証明書を取得するときに必要な書類は「【法人向け】登記簿謄本を取得する際の必要書類は?」でご確認ください。